RAID レベル-6 は RAID レベル-5 と類似していますが、パリティー情報が 1 セットではなく 2 セットあります。RAID レベル-6 は、RAID レベル-5 と同様にブロック・データおよびパリティーをアレイ内のすべてのドライブにわたってストライプしますが、データ・ブロックごとにパリティー情報の 2 番目のセットを追加します。
RAID レベル-6 をアレイに割り当てると、そのアレイの容量は、データ・パリティー・ストレージの分だけ少なくなります (正確な量はアレイ内のドライブのサイズによって異なります)。フォールト・トレランスを向上するために、パリティー情報の 2 番目のセットが追加されます。RAID レベル-6 は、2 つのドライブ障害が同時に発生してもそれを処理できます。一方、他の単一 RAID レベルでは 1 つの障害しか処理できません。
RAID レベル-6 には少なくとも 4 台のドライブが必要であり、最大 16 台のドライブをサポートします。最大ストライプ単位サイズは、アレイ内のドライブ数によって異なります。
次の図は RAID レベル-6 論理ドライブの例です。
6 台の物理ドライブで開始します。 | ![]() |
4 台の物理ドライブを使用して論理ドライブを作成し、2 台はホットスペア・ドライブ用に残します。
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データはドライブを超えてストライプされ、論理ドライブにブロックを作成します。 データ・パリティーの記憶域 (* および ** で示される) はストライプされて、RAID レベル-5 の場合と同様に、ドライブで順次シフトされます。 | ![]() |
アレイ中の物理ドライブに障害が起こると、論理ドライブは耐性は劣化しますがフォールト・トレランスは維持されます。 | ![]() |
アレイ中の 2 番目の物理ドライブに障害が起こると、障害の起きたドライブからのデータはホットスペア・ドライブ上で再構成され、論理ドライブのデータは元のストライプ体系に戻されます。 |
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RAID レベル-6 には、以下の利点および欠点があります。
利点 | 欠点 |
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