ServeRAID マネージャー・タスク・スケジューラーは、 論理ドライブの移行や論理ドライブの同期など、 時間がかかる操作を都合の良いときに実行できるようにします。 スケジュール可能なタスクの操作は、すべて同じように行われます。例えば、移行をスケジュールする場合、 標準的な一連のステップを実行してから、最終ステップで、そのタスクをただちに実行するのか、後で実行するようにスケジュールするのかを選択することができます。
タスクは、指定された日時に実行するか、 または繰り返しタスクにすることができます。 繰り返しタスクは、 選択した間隔 (毎日同じ時刻、毎週同じ曜日の同じ時刻、あるいは毎月同じ日の同じ時刻) で定期的に実行されます。 繰り返しタスクにできないタスクもあります。 例えば、論理ドライブの移行は繰り返しタスクにはできません。
タスク・マネージャーは、 スケジュールされたタスクを管理するために使用できるツールです。 これによって以下のことが可能になります。
タスクをスケジュールする際に、 タスクが実行されるエージェント・マシンは、 異なる時間帯に属するリモート・マシンである場合があります。 エージェント・マシンとクライアント・マシンとの時差によるスケジューリング問題を避けるために、 タスク・スケジューラーでは以下のことを検査します。
繰り返し発生しないタスクがその開始時刻を逃すと、 タスク・マネージャーは、 そのタスクに対してエラーのフラグを立てます。 別の時刻に実行する場合は、タスク・スケジュールを変更する必要があります。
繰り返しタスクの開始時刻を逃すと、 そのタスクは、次にスケジュールされている間隔で実行するようにスケジュールが変更されます。 例: 毎週月曜日の午前 1 時に実行される繰り返しタスクがあり、 エージェント・マシンの電源がその時点でオフになっているとします。 エージェント・マシンを再始動するときに、 開始を逃したタスクは、 次の月曜日の午前 1 時に実行するようにスケジュールが変更されます。
注:
エージェント・マシンでの一時割り込みまたは短い割り込みに対応するために、
各タスクの開始時刻に組み込まれた猶予期間は 30 分になっています。
例: タスクは、午後 10 時に実行するようにスケジュールされています。
午後 9 時 55 分から午後 10 時 15 分までの 20 分にわたって電源異常が続くとします。
このタスクは、午後 10 時 15 分に実行されます。
スケジュールされたタスクが正常に実行されないと、 タスク・マネージャーはエラー・アイコンを表示し、 「状況」列を「エラー」として更新します。 タスクが開始時刻を逃すと、 そのタスクは、 警告エラー条件のフラグを立てます。 エラーをクリアするには、 タスクのスケジュールを変更する必要があります。 エラーがリカバリー不能である場合は、 クリティカルであると見なされます。 その場合には、タスク・マネージャーからタスクを削除する必要があります。 タスクを再度スケジュールするには、新規タスクを作成する必要があります。 エラーに関する詳細を参照するには、 『タスク・プロパティーの表示』を使用して、 問題箇所およびタスクが失敗した原因の説明について、 「エラーの説明」フィールドを調べてください。
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