数値のしきい値を設定する場合の「システムしきい値」ウィンドウ

このトピックでは、IBM® Director で数値のしきい値を設定する場合の「システムしきい値」ウィンドウについて説明します。

概要

このダイアログでは、 選択した管理対象システムまたはグループのための数値しきい値を定義することができます。

フィールド

名前
しきい値を識別します。 「使用可能なすべてのしきい値」ウィンドウでしきい値のリストを表示したときに、 この名前によってしきい値が識別されます。
説明
追加の説明情報 (しきい値の基準や目的など) をここに入力します。 この情報は、イベントがイベント・ログに入れられたときにイベント・テキストの一部として組み込まれます。
イベント生成可能
このチェック・ボックスを選択すると、情報を保管したときにしきい値がアクティブになります。 しきい値をアクティブにしたくない場合は、このチェック・ボックスをブランクのままにします。
値の変更時にイベントを生成
このチェック・ボックスを選択すると、追跡された属性の値が変更されたときにイベントが生成されます。 重大度レベルの「警告」がイベントに割り当てられます。

「最小期間」以外のしきい値の指定フィールドはすべて、 このオプションを選択したときに使用不可となります。 これは、値の範囲を指定できないため、およびイベントの重大度が固定されるためです。

最大待機イベント
サーバーが使用できないときに、サーバー用に保持するこのしきい値についてのイベント数を指定します。 この設定は、イベント・キューイングをサポートしないエージェントでは無視されます。

「イベント・フィルター・ビルダー」ウィンドウの「待機イベントのブロック化」オプションでは、 ブロックされた待機イベントをイベント・フィルターに組み込むかどうかを指定することができます。

最小期間
イベントの起動前にこれらの基準が満たされなければならない時間の長さを指定します。

たとえば、このフィールドで 5 分を選択して、90.0 の「エラー (高)」 しきい値を指定すると、 この値が 5 分間、90.0 かそれ以上で、90.0 を下回ることがなければ、イベントが起動されます。

再送遅延
最初のイベントを起動してから、後続のイベントを起動するまでの時間の長さを指定します。

たとえば、このフィールドで 1 時間を選択して、これらの基準がイベントを起動させた場合、 2 番目のイベントを起動するまでに、さらに 1 時間が経過しなければなりません。 指定された基準は、インターバルが経過したときに起動されるイベントについて、インターバル中、連続的に満たされている必要があります。 たとえば、CPU の使用状況に 95.0 のエラー (高) 範囲を指定し、1 時間の再送遅延を指定すると、初期イベントの起動後、 次に起動するイベントの CPU の使用状況は、1 時間の間、95.0 以上を維持していなければなりません。

以上
エラー (高)
リソース値がこのフィールドに指定された値に等しいかまたは大きい場合、クリティカル・イベントが生成されます。
警告 (高)
リソース値がこのフィールドに指定された値に等しいかまたは大きい場合、警告イベントが生成されます。
以下
警告 (低)
リソース値がこのフィールドに指定された値と等しいかまたは小さい場合、警告イベントが生成されます。
エラー (低)
リソース値がこのフィールドに指定された値と等しいかまたは小さい場合、警告イベントが生成されます。
正常
属性が、選択されたアラート状態 (エラー (高)、警告 (高)、エラー (低)、または警告 (低)) から 正常状態に変わった場合にのみ、正常イベントが生成されます。
(C) Copyright IBM Corporation 1999,2005. All Rights Reserved.