SMI-S ストレージ・デバイスの属性には、4 つのデータ値のセット
(デフォルト、CIMOM、基本、および拡張) を組み込むことができます。
このトピックでは、これらの属性を表示する方法を説明し、
それぞれの定義を示します。
SMI-S ストレージ・デバイスの属性を表示するには、
「グループ・コンテンツ」ペインで、
ストレージ管理対象オブジェクトをダブルクリックします。
SMI-S ストレージ管理対象オブジェクトは、ホスト名
(または、DNS ルックアップが失敗した場合は IP アドレス) によってラベル付けされた
ロック・オブジェクトとして SLPv2 を介して検出された後、即時にコンソールに表示されます。
IBM Director 管理対象オブジェクトに共通
のデフォルト属性は、この時点で表示されます。
これらには、以下のものがあります。
- システム名
- CIMOM の 1 次ホスト名または IP アドレスで始まります。
1 度アンロックされた場合は、デバイスの生成名になります。
- システム・ファクトリー ID
- オブジェクト (SMI-S ストレージ・デバイス) を作成する管理対象オブジェクト・ファクトリー。
- システム状態
- オブジェクトの状態。
アクセスには、実際のオンライン、エラー、またはオフラインの状況を判別する必要があるため、
「不明」という状態で始まります。
- システム存在検査の設定
- 状況を検査するためのポーリング間隔 (分単位)。
- セキュア/非セキュアをサポート
- ターゲットの保護がサポートされているかどうかを指定します。
- アクセス拒否
- ロックされたオブジェクトの場合に真になります。
この属性は、オブジェクトが 1 度アンロックされると表示から消えます。
- 暗号化使用可能
- ターゲットに対する暗号化が使用可能かどうかを指定します。
この時点では、SLPv2 を介して表面化された公用データのみが使用可能です
(SMI-S 標準によって必要とされる、CIMOM を表すロック・オブジェクトなど)。
表している CIMOM およびデータを取り出す CIM スキーマに対するアクセス権が取得されるまでは、
実際のデバイスおよび関連データは使用不能です。
CIMOM 属性が提供する SLP のリストには、以下のものがあります。
- SMI-S プロバイダー・サービス ID
- CIMOM の固有サービス ID。
SMI-S で指定されると、同じサービス ID 値を持つ異なる IP アドレスからの応答は、
同じ CIMOM であると想定され、両方とも表示から消えます。
- Interop ネーム・スペース
- CIMOM データおよび登録済みプロファイルのリストを持つサーバー・プロファイル
が含まれている、CIM 内のエントリー・ネーム・スペース。
- サポートされる登録済みプロファイル
- この CIMOM がサポートを要求するプロファイルのリスト。
- SLP サービス名
- この CIMOM の完全サービス名
- TCP/IP アドレス
- CIMOM の 1 つ以上の IP アドレスのリスト。
- SMI-S プロバイダー IP ポート番号
- この CIMOM 上の IP ポート。
1 度アクセスが認可されると、完全な CIM データを取得できます。
これにより、そのエンティティーがすでに存在しているために正常にデバイス表示が消えるか、
あるいは、オブジェクト・アクセスが失敗するか、またはセキュリティー問題になることがあります。
アクセスが正常に行われると、そのオブジェクトは、実際のデバイスの表示になります。
名前は、SMI-S ストレージ・デバイスの「ディスカバリー・プリファレンス」パネル
に指定した規則に基づいて変更されます。
次に、以下の基本属性が表示されます。
- 登録済みプロファイル
- このデバイスをそのバージョンと一緒に表すプロファイル。
例: "SNIA:Array 1.0.2"。
- ネーム・スペース
- この特定のプロファイルに関するスキーマ詳細を備えたネーム・スペース。
- 製造元
- このデバイスの製造元。
- タイプおよびモデル
- このデバイスを表す、タイプおよびモデルのストリング。
- シリアル番号
- デバイスのシリアル番号
- エンドポイントの固有名
- 固有 ID (ファイバー・チャネル内の 1 次 FC ポート)。
- ストレージ・デバイス・タイプ
- これがファイバー・チャネルであるか iSCSI デバイスであるかを指定します。
最後に、属性拡張ファイルによって指定された拡張属性があれば、
作成されます。
これらの属性は、デバイスによって変わります。
たとえば、IBM DS4000 ディスク・アレイの場合、以下の値が収集されます。
- サブスクリプション
- 管理対象オブジェクトが、受信状態で登録されているか、アラート表示で登録されているかを示します。
- ニックネーム
- デバイスの名前
- コントローラー IP アドレス
- ターゲット上のコントローラーの IP アドレス。