IBM Director の紹介

このトピックでは、IBM Director の概要を説明します。

IBM Director は包括的なシステム管理ソリューションです。 これは、業界標準に基づいて、多くの Intel マイクロプロセッサー・ベース・システム、 および特定の IBM® eServer iSeries™、pSeries®、および zSeries® サーバーで使用できます。

優れたツールとユーティリティーを備えた IBM Director は、 キャパシティー・プランニング、資産トラッキング、予防保守、診断モニター、トラブルシューティングといった 最先端のシステム管理に必要なプロセスの多くを自動化します。 IBM Director は、ローカル・システムとリモート・システムの両方に簡単なアクセスを提供できる グラフィカル・ユーザー・インターフェースを使用しています。

IBM Director は、 複数のオペレーティング・システムを備えた環境 (異機種混合の環境) で使用して、IBM (Tivoli® ソフトウェア など)、Computer Associates、Hewlett-Packard、Microsoft®、NetIQ、および BMC Software 製の 堅固なワークグループおよびエンタープライズ管理ソフトウェアに統合することができます。

IBM Director 環境

IBM Director は、多くのサーバー、 デスクトップ・コンピューター、ワークステーション、 モバイル・コンピューター (ノートブック・コンピューター)、 およびこれらを組み合わせたデバイスが使用されている複合システム環境の管理を行う目的で設計されています。 IBM Director は、最高 5,000 のシステムを管理できます。

IBM Director 環境には以下のハードウェア・グループが含まれます。
  • IBM Director サーバー がインストールされている 1 つ以上のサーバー。 このようなサーバーは、管理サーバー と呼ばれます。
  • IBM Director によって管理されるサーバー、 ワークステーション、デスクトップ・コンピューター、およびモバイル・コンピューター。 このようなシステムは、管理対象システム と呼ばれます。
  • SNMP エージェントがインストールされているか組み込まれているネットワーク・デバイス、 プリンター、またはコンピューター。 このようなデバイスは、SNMP デバイス と呼ばれます。
  • プラットフォームやシャーシなどの、追加の管理対象オブジェクト。 すべての管理対象システム、デバイス、およびオブジェクトは管理対象オブジェクト と呼ばれます。
図 1 に、IBM Director 環境における ハードウェアを示します。
図 1. IBM Director 環境におけるハードウェア
IBM Director 環境におけるハードウェア
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