このトピックでは、IBM Director の「ソフトウェア配布」タスクについて説明します。
ストリーミング配布 は、ソフトウェア・パッケージを 管理サーバーから管理対象システムにコピーし、そのソフトウェア・パッケージを 管理対象システムにインストールします。
ストリーミングを使用してソフトウェア・パッケージをレベル 2 管理対象システムに配布するときに、 ネットワーク接続が伝送中に切断されると、IBM Director は伝送が中断された時点から接続を再開しようとします。 ストリーミング操作が再開できる場合、再送信時間が節約されます。 再開できない場合、パッケージ全体が再送されなければなりません。
ストリーミングを使用してソフトウェア・パッケージをレベル 0 管理対象システム またはレベル 1 管理対象システムに配布するときに、ネットワーク接続が伝送中に切断された場合には、 パッケージ全体を再度送信する必要があります。
リダイレクト配布 では、ファイル配布サーバー (リダイレクター共用 と呼ばれる) がソフトウェア・パッケージの保管場所として 機能します。 リダイレクター共用は、ソフトウェア・パッケージをキャッシュします。 パッケージがリダイレクター共用のキャッシュに入れられた後、キャッシュに入れられたパッケージは、今後の 配布に使用されます。これにより、ソフトウェア・パッケージの配布に必要な時間が短縮されます。 ソフトウェア・パッケージがリダイレクター共用のキャッシュに入れられるのは、 パッケージの配布時だけです。
リダイレクト配布において、IBM Director サーバーは最初に、ソフトウェア・パッケージが 配布される管理対象システムがアクセスできる、定義済みリダイレクター共用を決定します。 次に IBM Director サーバーは、相互にアクセス可能なリダイレクター共用のいずれかに、その ソフトウェア・パッケージがすでにキャッシュされているかどうかを判別します。 パッケージがキャッシュに入っていない場合、IBM Director サーバーは、共用部分の リストを検索して、どの共用部分にパッケージを保管できる空きスペースがあるかを 判別します。
この方法を使用するには、IBM Director がファイル配布サーバーを使用するようにセットアップされていなければなりません。 FTP ベース共用または汎用命名規則 (UNC) ベース共用のいずれかを使用することができます。 共用のセットアップについて詳しくは、「「IBM Director インストールおよび構成ガイド」 」を参照してください。
Microsoft Windows Installer または InstallShield Professional をインストール・ユーティリティーとして 使用するソフトウェアの場合、リダイレクト配布方式を使用すると、ソフトウェア・パッケージは ファイル配布サーバーから直接、自動的にインストールされます。 ただし、管理対象システムまたはグループの「配布プリファレンス」ウィンドウで 該当するチェック・ボックスを選択すると、パッケージがファイル配布サーバーから ストリームすることを指定できます。
該当するウィザードを使用して、ソフトウェア・パッケージをインストールしなければなりません。
親トピック: ソフトウェアの配布