このトピックでは、IBM® Director の「アクションのカスタマイズ」ウィンドウに
ついて説明します。
目的
IBM Director には、いくつかの事前定義イベント・アクション・タイプがあります。
「イベント・ログへの追加」を除き、使用したいイベント・アクション・タイプをそれぞれカスタマイズする必要があります。
「アクションのカスタマイズ」ウィンドウを使用して、定義済みのイベント・アクションと、イベント・アクション計画ビルダーに
表示されたユーザー定義 (またはカスタム) イベント・アクションをカスタマイズすることができます。
事前定義イベント・アクション・タイプ
- "event" システムを静的グループに追加 / 除去
- 管理対象オブジェクトが特定のイベントをログに記録した場合に、
その管理対象オブジェクトを指定された静的グループに追加するか、またはこの
静的グループから除去します。
- ターゲット静的グループにソース・グループ・メンバーを追加 / 除去
- ソース・グループ内の指定されたすべての管理対象オブジェクトを
ターゲット・グループに追加するか、または指定されたすべての管理対象オブジェクトを
ターゲット・グループから除去します。
- コンソール・ティッカー・テープへのメッセージの追加
- IBM Director コンソールの下部で右から左にスクロールする、
赤色で入力されたメッセージを表示します。
- イベント・ログへの追加
- IBM Director イベント・ログにイベントの説明を追加します。
- 時刻指定されたアラームを定義してイベントを生成
- 指定された間隔内に IBM Director が関連するイベントを
受け取らなかった場合のみ、イベントを生成します。
- 時刻指定アラームを定義してサーバー上のプログラムを開始
- 指定された間隔内に IBM Director が関連するイベントを
受け取らなかった場合に、管理サーバー上でプログラムを開始します。
- テキスト・ログ・ファイルに記録
- このアクションを起動するイベントのテキスト・ログ・ファイルを
生成します。
- ニュースグループ (NNTP) への通知
- Network News Transfer Protocol (NNTP) を使用して、ニュースグループに
メッセージを送信します。
- 変更されたイベントの再送
- オリジナル・イベントを変更または再送するイベント・アクションを
作成または変更します。
- 英数字ポケットベルの送信 (TAP 経由)
- (Windows のみ) Telocator Alphanumeric Protocol (TAP) を使用して、ポケットベルにメッセージを送信します。
- コンソール・ユーザーへのイベント・メッセージの送信
- 指定された 1 人以上のユーザーの管理コンソールでポップアップ・
メッセージを表示します。
- インターネット (SMTP) E メールの送信
- Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) E メール・メッセージを
送信します。
- IP ホストへの SNMP 通知の送信
- 指定された IP ホストに SNMP 通知要求を送信します。
- NetView ホストへの SNMP トラップの送信
- SNMP トラップを生成し、ホストへの TCP/IP 接続を使用して、指定された NetView® ホストに送信します。
SNMP トラップを送ることができない場合、管理対象オブジェクトのヒストリー・ログに
メッセージが書き込まれます。
- IP ホストへの SNMP トラップの送信
- SNMPv1 または SNMPv2c トラップを生成して、指定された IP アドレス
またはホスト名に送信します。
- 数値ポケットベルの送信
- (Windows のみ) 指定されたポケットベルに数字のみのメッセージを
送信します。
- イベント・システム変数の設定
- 管理対象システム変数を新規の値に設定するか、既存のシステム変数の
値をリセットします。
- システムでのプログラムの開始
- IBM Director エージェントがインストールされている管理対象オブジェクトで
プログラムを開始します。
- "event" システムでのプログラムの開始
- イベントを生成した管理対象オブジェクトでプログラムを開始します。
- サーバーでのプログラムの開始
- イベントに応答して、イベントを受け取った管理サーバーで
プログラムを開始します。
- "event" システムでのタスクの開始
- イベントに応答して、イベントを生成した管理対象オブジェクトで
非対話式タスクを開始します。
- "event" システムの状況の更新
- 選択されたリソース状況によってイベントが生成されると、
管理対象オブジェクトのアイコンの横にある、リソースに関連する状況表示が、
指定に従って設定またはクリアされます。
イベント・データの置換変数
一部のイベント・アクション・タイプでは、
テキスト・メッセージの一部として、イベント特定の情報を組み込むことができます。
組み込まれているイベント情報は、イベント・データ置換 と呼ばれます。
これらのイベント・データの置換変数を使用して、イベント・アクションをカスタマイズできます。
- &date
- イベントが発生した日付を指定します。
- &time
- イベントが発生した時刻を指定します。
- &text
- イベントによって提供されている場合、イベントの詳細を指定します。
- &type
- イベントを起動するときに使用されるイベント・タイプ基準を指定します。
たとえば、管理対象オブジェクトがオフラインになるときに生成されるイベントはタイプ Director.Topology.Offline です。
これは、「イベント・タイプ」ページのエントリーに対応しています。
- &severity
- イベントの重大度レベルを指定します。
- &system
- イベントが生成された管理対象オブジェクトの名前を指定します。
システム名は IBM Director エージェントの名前、また SNMP デバイスの場合は TCP/IP アドレスになります。
- &sender
- イベントを送信した管理対象オブジェクトの名前を指定します。
使用不能な名前であれば、この変数はヌルを戻します。
- &group
- ターゲット・オブジェクトが属していて、モニターされるグループを指定します。
使用不能なグループであれば、この変数はヌルを戻します。
- &category
- イベントのカテゴリー (アラートまたは解決) を指定します。
たとえば、管理対象オブジェクトがオフラインになると、カテゴリーはアラートです。
管理対象オブジェクトがオンラインになると、カテゴリーは解決です。
- &pgmtype
- 内部タイプ・ストリングを使用して、イベント・タイプを小数点付き表記で指定します。
- ×tamp
- 調整されたイベントの時刻を指定します。
- &rawsev
- ローカライズされていないイベント重大度のストリング (Fatal、Critical、Minor、Warning、Harmless、Unknown) を
指定します。
- &rawcat
- ローカライズされていないイベント・カテゴリーのストリング (Alert、Resolution) を指定します。
- &corr
- イベントの相関関係子ストリングを指定します。
関連するイベント (同じモニターしきい値アクティブ化によるイベントなど) がこれに一致します。
- &snduid
- イベント送信側の固有 ID を指定します。
- &sysuid
- イベントに関連する管理対象オブジェクトの固有 ID を指定します。
- &prop:file_name#property_name
- ファイル file_name (IBM¥Director¥classes に相対) からのプロパティー・ストリング
property_name の値を指定します。
- &sysvar:variable_name
- イベント・システム変数 variable_name を指定します。
使用不能な値であれば、この変数はヌルを戻します。
- &slotid:slot_id
- ローカライズされていない ID slot_id とともにイベント詳細スロットの値を指定します。
- &md5hash
- イベント・データ (好ましいイベント特定の固有 ID) の MD5 (メッセージ・ダイジェスト 5)
ハッシュ・コードまたは巡回冗長検査 (CRC) を指定します。
- &hashtxt
- イベント・テキストの MD5 ハッシュ・コード (32 文字の 16 進コード) でフィールドを
完全に置き換える対象を指定します。
- &hashtxt16
- イベント・テキストの短縮 MD5 ハッシュ・コード (16 文字の 16 進コード) でフィールドを
完全に置き換える対象を指定します。
- &otherstring
- otherstring に一致するローカライズされたラベルを持つ、詳細スロットの値を指定します。
詳細スロットは、イベント詳細にあるレコードです。
たとえば、ID が key1 で、値が value1 である 1 つのイベント詳細がイベントにあります。
置換変数 &soltid:key1 を使用すると、値 value1 を取得することができます。
または &key1 を使用すると、値 value1 を取得できます。
上の説明で、otherstring は、ユーザー定義のイベント詳細 ID のプレースホルダーです。
ただし、渡された ID が見つからない場合、"Not applicable" が戻されます。